【全国五つ星の手土産】近畿 > 京都府
阿闍梨餅[満月]
【あじゃりもち】

高僧の笠にちなむ形もユニークな
大正時代創案の半生饅頭
![阿闍梨餅[満月]](../img/d054/temiyage223.jpg)
名に阿闍梨餅本舗と冠する老舗で、安政3年(1856)の創業。大正時代に創案された代表銘菓の阿闍梨餅は、ゆるい渦巻きにも似た形が特徴。千日の修行に耐えた高僧、阿闍梨の網代笠を模したものという。丹波大納言小豆のつぶ餡を、もち米や鶏卵を練り合わせた独特の皮で包んで焼いた半生菓子で、しっとりした皮とつぶ餡の食感がみごとに調和している。
眞菓満月も、ありがたい気分にさせてくれる焼き菓子だ。明治初期に旧九條公爵家御用達とされた逸品で、白く丸い上品な形に、丹波の最上級の白小豆を使ったこし餡が絶妙だ。土・日曜・祝日に本店でのみ販売するという限定品だけに、ひときわ味わいが深い。このほか同店で作られているのは、大納言のこし餡を寒天でつないだ棹物の蜜漬京納言と、小ぶりの最中の4種のみ。一つ一つに菓子職人の技と想いが込められている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071822 |