【全国五つ星の手土産】北海道・東北 > 北海道
元祖山親爺[千秋庵総本家]
【がんそやまおやじ】

幕末の開港場・函館を代表する
和洋折衷のハイカラな銘菓
![元祖山親爺[千秋庵総本家]](../img/d054/temiyage5.jpg)
万延元年(1860)に秋田藩賄い方・佐々木吉兵衛が、開港場となったばかりの函館に渡り創業した道内屈指の老舗。後に東京から招かれた名職人、松田咲太郎が四代目を継ぎ昭和初期に創作したのが、代表銘菓・元祖山親爺だ。バターに牛乳、小麦粉と白玉粉を原料に、水を一切使わずに練り上げて焼いた、当時としては画期的な和洋折衷の煎餅である。さくっとした歯ごたえと、やわらかく鼻をくすぐる牛乳の香りが実に上品。
現在は六代目松田俊司さんが伝統の味を守っているが、元祖山親爺の後に生まれたどら焼も、いずれ劣らぬ看板商品として評判。宵ごねで生地を立てて焼いた皮に、道南産の大納言小豆を使い3日間かけて仕上げた餡を、手作業で一枚一枚挟んでいく手間ひまかけた一品だ。近年は、栗餡で大きな栗を1個そっくり包み込んだ本栗饅頭も人気商品の一角に。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071604 |