【全国五つ星の手土産】近畿 > 京都府
長五郎餅[長五郎餅本舗]
【ちょうごろうもち】

豊公も好んだ餅菓子を今に伝える
天正年間創業の老舗中の老舗
![長五郎餅[長五郎餅本舗]](../img/d054/temiyage224.jpg)
北野天満宮の参道に、天正年間に開かれた茶店が始まり。店名にもなっている長五郎餅は、天正15年(1587)に豊臣秀吉が催した北野大茶会に献上された餡入り餅。たいそう気に入った秀吉が、当主の名をとり命名したという、非常に由緒正しい銘菓だ。以来、今日に至るまで420年にわたってその味を守り続けてきたことはまさに驚き。
薄絹のようになめらかな羽二重餅であっさりしたこし餡を包み、優しく丸めた餅は、触れただけで形が崩れてしまうほどやわらかい。見た目は素朴でとりたてて特徴はないが、口にすると何かが違う。優しい口当たりと、品の良い味はやはり別格のものだ。毎月25日の北野天満宮の縁日に境内に店を出すことを許されているのも老舗ならでは。このほか、こし餡を編み笠風の皮で包んだ焼き菓子・里ごころや、東風せんべいなど人気銘菓も少なくない。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071823 |