【全国五つ星の手土産】近畿 > 京都府
夷川五色豆[豆政]
【えびすがわごしきまめ】

豆にこだわり続けて120余年
誰もが知っている京名物
![夷川五色豆[豆政]](../img/d054/temiyage222.jpg)
紅、黄、緑、茶、白と5色の砂糖衣をまとったまん丸な豆は京みやげとしてもおなじみだ。丁寧に10日間をかける工程が、風雅なこの豆菓子を作り上げる。上質のエンドウ豆を清水に浸し、じっくり煎り上げ、ゆっくり冷まして選別をし、煮立てた砂糖をまんべんなくからめていく。1回の砂糖がけごとに大きくなっていき、5回5日かけて出来上がり。豆と砂糖だけの素朴な菓子に、奥行きのある旨みが生まれる。
明治17年(1884)に創業した豆の専門店豆政が、その3年後に売り出したのが五色豆。元来、青赤黄白黒(紫)の五色は木火土金水を表わし、祭事に用いられる瑞色。五穀の一つである豆も縁起物とされ、両者を組み合わせた五色豆がみやげに喜ばれたのは当然だったろう。豆政はその後も工夫を重ね、風変わりなクリーム五色豆、小豆を寒天で包んだ月しろ、豆煎餅、豆餡など多彩な豆菓子を作り続けている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071821 |