【全国五つ星の手土産】近畿 > 京都府
どら焼[笹屋伊織]
【どらやき】

一子相伝で守り続ける
東寺ゆかりの独特な棹菓子
![どら焼[笹屋伊織]](../img/d054/temiyage225.jpg)
伊勢の菓子職人だった初代が京都御所から招聘され、享保元年(1716)に創業。かつてはその御所と神社仏閣、茶道の家元の御用だけを勤めていた老舗だ。その高い技術から生み出される銘菓の代表がどら焼。しかし同店のそれはいわゆるどら焼とはかなり異なり、薄皮に棒状のこし餡をのせて、くるくると巻き込んだ棹菓子。熱した銅鑼の上で薄皮を焼くからどら焼というわけだ。五代目当主が東寺の僧から、副食となる菓子を依頼されたことから創案、たちまち評判になった。だが焼く手間が大変。そこで月に一度だけ東寺参拝のみやげになるよう、弘法大師の命日の21日をはさむ3日間に売り出すことにしたという。
このほか、焼き菓子の千客万来、お手作り最中なども人気がある。見た目もあでやかな季節の上生菓子も好評だが、非常にデリケートなので店舗のみでの販売となっている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071824 |