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旬のうまい魚を知る本 >

▼砂の吐かせ方のコツは塩分にある

殻付きのアサリは砂出しが必要になる。これをはぶくと、ジャリジャリと砂を噛んで、ほぞを噛むことになる。上手に砂を吐かせるには、適量の塩を使うこと。アサリは塩分の少ない水に棲む。この塩分の環境を作ってやればいい。塩分約2パーセント。すなわち1リットル当たり20グラムの塩を容器に溶き、これにアサリをひたしておく。おばあさんは、いやまれには若い女性も、これにクギや包丁を入れる。鉄分が砂を吐かせると信じているからだろうが、これには科学的な根拠がない。もう一つのコツは、砂出しは薄暗くて、静かな場所に容器を置くこと。普段のアサリは静かな生活を送っているから、明るくて騒々しいとへそを曲げて(?)、元気よく砂を吐かないのだ。砂出しの時間は30分から一晩と大きな差がある。上手な砂出しほど、またアサリに活力があるほど、時間は短くてすむ。




東京書籍 (著:東京書籍)
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070327


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 東京書籍「旬のうまい魚を知る本」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京書籍
価格:1,836
収録数:650匹
サイズ:18.6x13x2cm(四六判)
発売日:2002年8月
ISBN:978-4487797776

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