【旬のうまい魚を知る本】 >
▼語源は「漁り」か「砂利」か?

アサリの語源は「漁り」が有力。または砂の中にいる貝を意味する「砂利」が元の言葉ともいわれる。少しばかり強引だが、「あやすじあり」が語源という人もいる。江戸中期の貝原益軒センセイの本草書『大和本草』に「殻に花紋ありて美なり」とあるとおり、アサリには通常淡い灰褐色で不規則な山形の紋様がある。この美しい殻をじっと見ていると、「あやすじあり」の語源も無視できなくなってくる。ただし、北海道産のアサリには紋様がほとんど見られない。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070325 |