【旬のうまい魚を知る本】 >
▼「あぶら」がブリの語源?

ブリの語源には諸説ある。貝原益軒著の『日本釈名』には「あぶら多き魚なり。あぶらの上を略す」とある。「あぶら」の「ぶら」が転じたというのだ。アブリの略とする説もある。古くは火にあぶって食べることが多かっただろうから、これも十分に納得できる。古語のフリ(経)が濁音化したともいわれる。フリとは年を経た意味である。関西ではブリを「年とり魚」ということもあり、これも大きくうなずける説である。
漢字で鰤と書くのは、師走に旬を迎えるからであろう。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070291 |