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アッフォガート
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たっぷりの水でゆっくり煮込む、ダイナミックな溺れ煮
![アッフォガート](../img/d045/94.jpg)
アッフォガートは「溺れる」「びしょ濡れになる」の意。料理法としては「溺れ煮」になる。代表的な料理はナポリ名物のタコの溺れ煮。「溺れダコ」とも呼ばれ、その大胆な名が示すように、タコをどんと煮込む豪快な料理だ。小さなタコなら丸ごと1匹、大ダコなら足を1本丸ごとなど。
郷土料理らしく作り方はシンプル。タコ、トマト、ニンニク、オリーブなどをオリーブオイルで軽くソテーして、そこに水を加え、ぐつぐつ煮込むだけ。タコは最初は身が締まってかたくなるが、さらに火を通すうちにそれがほどけていく。1~3時間も煮込むと驚くほどやわらかく、かつ煮汁がよく染み込んで、風味豊かな一品となる。
ジェラートにコーヒーなどをかけるドルチェもAffogatoだが、こちらは日本ではアフォガートと呼ばれることが多い。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541079 |