【全国五つ星の手土産】九州・沖縄 > 佐賀県
丸芳露[丸芳露本舗北島]
【まるぼうろ】

佐賀で大評判を取ったボーロは
ポルトガルの船員の保存食がルーツ
![丸芳露[丸芳露本舗北島]](../img/d054/temiyage332.jpg)
北島は、元禄9年(1696)に数珠屋として創業。その後鍋島藩の御用商人となり、幕末には菓子匠に転身、南蛮菓子の製法を学んでボーロを作り始めた。ボーロとは、船員の保存食として日本に伝わったポルトガルの焼き菓子。伝来時はかたいクッキーのようなものだったが、明治時代に入って当家の八代目と九代目が、鶏卵を生地に加えるなど改良して現在の味と姿に仕上げた。改良されたボーロは佐賀の名物として大人気を博し、丸いボーロ=丸芳露と命名されて今日に至っている。
丸芳露は、気候に合わせて佐賀平野産の小麦粉を中心に5種類の粉をブレンドし、新鮮な卵を加えて焼き上げた素朴でシンプルなお菓子だが、口の中に広がる味わいは豊かで深い。ごまぼうろは、伝来当時のボーロを再現したものでカリッとした食感。花ぼうろはやわらかい焼き菓子で、アンズジャム風味が好評だ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071931 |