【全国五つ星の手土産】近畿 > 和歌山県
煉羊羹[総本家駿河屋]
【ねりようかん】

店の創業は室町時代
江戸初期に元祖煉羊羹を創製
![煉羊羹[総本家駿河屋]](../img/d054/temiyage266.jpg)
京都伏見で寛正2年(1461)、鶴屋の名で創業。徳川家康の十男・頼宣が駿河を治めた折その御菓子司となり、後に頼宣の紀州転封に従い和歌山に本店を。江戸時代前期に、将軍の息女・鶴姫が紀州徳川家に輿入れした際、鶴の名は恐れ多いと、店名を本家駿河屋に改称。歴史は550年にも及ぶ老舗中の老舗である。
代表銘菓の煉羊羹は余りに有名。室町期には紅羊羹で知られた店だったが、万治元年(1658)に製法を確立した元祖煉羊羹が、羊羹の代名詞ともいえる商品になった。しっとりとして弾力のある舌触り、しっかりした甘みは絶品。透き通るような紅色が特徴で、白小豆と天然色素がこの美しい色を出す。寒天と和三盆糖を用い、シンプルながら奥の深い味わいだ。煉羊羹に大納言を散りばめた夜の梅、大粒の栗入りの栗羊羹も定番で、各種サイズがある。季節の生菓子など雅な銘菓も多数揃う。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071865 |