【全国五つ星の手土産】近畿 > 奈良県
きみごろも[松月堂]

明治時代に生まれた
ハイカラなメレンゲ菓子
![きみごろも[松月堂]](../img/d054/temiyage264.jpg)
三代目の堀井義之さんが伝統を守る、創業90年余の和菓子の老舗。初代が創り出した銘菓きみごろもは、当時としては他に類のないハイカラなお菓子として注目を集めた。以来、一子相伝で代々受け継がれ今日に至っている。
大宇陀地鶏の新鮮な卵を主原料に使用。黄身と白身を分け、丁寧に卵白を泡立てる。それに砂糖と蜂蜜、寒天を加えて型に入れて固め、サイコロ状に切って卵黄で衣をまぶしてから焼き色をつける。
ひと口食べると、卵の風味が香ばしく、ふんわりとしたメレンゲが口の中ですっと溶ける。蜂蜜のほどよい甘さもぴったりで、後口もじつにいい。すべては手作業で気温や湿度に左右されるため、一日に作れる量は限られており、常に売り切れ御免の状態とか。このほか、吉野葛を使用した奈良名物・葛の華も、栄養価の高い手みやげとして人気がある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071863 |