【全国五つ星の手土産】近畿 > 和歌山県
うすかわ饅頭[儀平菓舗]
【うすかわまんじゅう】

甘くない饅頭を目指して生まれた
薄墨色の餡が上品な酒饅頭
![うすかわ饅頭[儀平菓舗]](../img/d054/temiyage268.jpg)
明治26年(1893)、田嶋虎吉がオーストラリアでの真珠採取で貯めた資金を元手に菓子屋を創業。二代目の儀助は和歌山市内で本格的に和菓子を修業し、看板商品のうすかわ饅頭を創り出す。
「甘くない饅頭があってもいいのではないか」という発想から生まれたうすかわ饅頭は、酒種生地で北海道産小豆のこし餡を包み、串本の橋杭岩をイメージした一種独特な形に整える。ふわっと酒の香りのする皮から薄墨色の餡がのぞき、口に入れると抑えた甘さの奥に深い味わいがある。保存料等は一切配合していないので2~3日しか日持ちしないが、それだけに安心なお菓子として信用され、人々に広く愛され続けている。
江戸中期に串本に滞在し幾多の作品を残した日本画家・長沢芦雪にちなんだ芦雪もなかをはじめ、芋いも、浜そだちなどの銘菓も好評。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071867 |