【全国五つ星の手土産】東海 > 三重県
たがね[たがねや]

溜り醤油のコクと香りが際立つ
手作りの炭火焼きせんべい
![たがね[たがねや]](../img/d054/temiyage208.jpg)
古くから桑名城下では、束と呼ばれる醤油をつけた煎餅が、手頃な間食として人気を呼んでいた。その製造元として、明治5年(1872)に平濱の屋号で創業。味の良さが評判となり、後に商品名のたがねをそのまま店名に用いることになった。これも「平濱のたがね」ブランドが浸透した証である。
そのたがねは、厳選したもち米とうるち米を、その年のでき具合によって調合して生地を作り、一枚一枚炭火で焼き上げる手作りの一品。焼き上がりには桑名名産の溜り醤油の中でも最高ランクの「底引き」溜まりを使用し、深くコクのある味わいに仕上げている。米の粒が残る歯ごたえのよさも魅力だ。古来から伝わる小判形のあつ(厚)と、近年考案された櫛形のうす(薄)が人気を二分。たがね以外にも、もち米、うるち米、伊勢芋、鶏卵で作った生地を炭火で焼いた米菓・こがねやきがある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071807 |