【全国五つ星の手土産】関東 > 埼玉県
和生菓子[さゝま]
【わなまがし】

雅な彩りと季節感にあふれ
その名も風流な月替わり
![和生菓子[さゝま]](../img/d054/temiyage96.jpg)
昭和4年(1929)にパン屋として創業。2年後に和菓子を作り始め、同9年からは和菓子ひと筋で現在に至る。
月替わりで常時6~8品が顔を揃える和生菓子には、それぞれ風流な名前が付いている。たとえば4月なら木の芽田楽、都の春、花筏、春霞。6月なら紫陽花、麦秋、早苗きんとき、撫子…といった具合だ。名前ばかりでなく、上掲の写真(6月の和菓子。手前右から紫陽花、麦秋、玉川、右奥からなでしこ、青梅、早苗きんとん)でおわかりのように、季節感を彩り豊かにまとった姿も美しい。北海道産の上質な小豆を使った餡は、ていねいな仕上げの手作り。むろん添加物は一切使用していないから、買った翌日までが賞味期限だ。一年を通じて人気があるのが、松葉最中と本練羊羮。皮に松葉模様を刻んだ松葉最中は上品な味わいに固定ファンが多い。本練羊羮には黒糖入りもある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071695 |