【全国五つ星の手土産】近畿 > 奈良県
青丹与し[鶴屋徳満]
【あおによし】

伝統製法を守り続ける
雅で優しい干菓子の逸品
![青丹与し[鶴屋徳満]](../img/d054/temiyage260.jpg)
伝統の製法を守り、昔ながらの材料を使ってよけいな添加物を排し、人を飽きさせない優しい味の和菓子を作り続けてきた名店。代表銘菓は青丹与し。米の粉や和三盆糖を固めた短冊状の落雁で、さらりと品よく口どけがよい。青丹よしといえば奈良の都の枕詞で、有栖川宮が命名した同名の奈良の銘菓があるが、鶴屋徳満は始祖の伝統を受け継ぐものとして元祖を名乗り、青丹与しの名で商標登録もしている。
独特の味わいがあるのが、古の王朝に想いを寄せた曲水の宴。薄く四角い砂糖菓子で、淡い草色、白、薄桃色の3色が優しい風情を醸し出す。歯を立てると、さくっとも、しとっともつかないやわらかな食感に、心が吸い込まれるようだ。上品な甘みにかすかな柚子香が立って、後味も爽やかだ。きらきら光る砂糖をまぶした極薄い円形煎餅の奈良の香、ふっくらとしたきめ細かなどら焼の献上三笠なども評判。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071859 |