【全国五つ星の手土産】東海 > 愛知県
きよめ餅[きよめ餅総本家]
【きよめもち】

熱田神宮にゆかりの
端正な餅菓子と雅な干菓子
![きよめ餅[きよめ餅総本家]](../img/d054/temiyage199.jpg)
古来、人々の篤い信仰を集めてきた熱田神宮。その西門近くに、天明5年(1785)頃、きよめ茶屋が設けられた。やがて廃れたが、その名をいただいて参拝みやげにと新たに作られたのが、きよめ餅だ。これが大変な人気を博し、東門の前に店を構えることになったという。さらに近年では、西門鳥居内に休み処清め茶屋も再興している。そのきよめ餅は、見た目も味もどこか清々しい。小ぶりの長円形に白いすべすべした肌。蒸した白玉粉と餅粉を練り上げた羽二重餅でさらりとしたこし餡を包み、あっさりした甘みだが、味わいは深い。
もう一つ、代表銘菓となっているのが、藤団子。こちらも熱田神宮古来の菓子を復活させたもの。寒梅粉と上白糖で作られる半生干菓子で、小さな環を紐に通した形が独特。上品なパステル調の五色の環とかすかな柚子の香が雅な世界へ誘ってくれるようだ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071798 |