【全国五つ星の手土産】東海 > 愛知県
をちこち[両口屋是清]

全国に知られる名店自慢の一押しは
小豆と餡のしみじみとした棹物
![をちこち[両口屋是清]](../img/d054/temiyage198.jpg)
両口屋是清の暖簾は、主だった都市の百貨店の多くで見ることができるが、本店は名古屋。創業は寛永11年(1634)。尾張藩二代藩主徳川光友公から「御菓子所両口屋是清」の表看板をいただいて確固たる地位を築き、茶会が盛んだった当地にあって伝統を守りつつ、新たな技術を磨いてきた老舗中の老舗である。昭和になって名高い銘菓を次々に創製。全国に知られる名店となった。
中でも丹波大納言小豆の風味豊かな棹物であるをちこちは、その代表銘菓だ。餡村雨と重ねた絶妙のハーモニーに、素朴な趣ながら独特の品格を感じさせる。をちこちとは古語で“遠い近い”を意味し、尾張平野の彼方に望む遠い山並みをイメージした命名という。和三盆を使った紅白の雅な干菓子・二人静、ふわりとやわらかなどら焼の千なりなどもよく知られている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071797 |