【全国五つ星の手土産】東海 > 静岡県
安倍川もち[やまだいち]
【あべかわもち】

素朴な茶屋の餅を手みやげに
餡と黄な粉の懐かしの名物
![安倍川もち[やまだいち]](../img/d054/temiyage191.jpg)
静岡銘菓として名高い安倍川もちは、元々は安倍川の橋のたもとの茶店で出されてきた昔ながらの一品。やわらかい餅に餡や黄な粉をまぶしたもので、400年の歴史を持つといわれるが、それを手みやげにもしやすいよう工夫したのが、昭和25年創業のやまだいちだ。静岡駅のホームで販売して好評を博し、昭和天皇も買い求められたというほどの名物となった。
同店の安倍川もちは、基本的に2種類。手づくり特製安倍川餅とおみやげ用の安倍川もち。前者が極力昔ながらの製法を守った、いわば伝統の味で、消費期限が4日間なのに対し、後者は製法や包装を工夫し、賞味期限を9日間に延ばした。どちらも原材料のもち米や大豆、小豆は国産にこだわる点は同じ。その名物の陰に隠れ知名度は劣るが、野趣村情も好評。黒糖を使った焼饅頭で、どこまでも素朴。ざくっとした歯応えと濃い風味は懐かしさを感じさせる。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071790 |