【全国五つ星の手土産】北陸・甲信越 > 富山県
甘酒饅頭[竹林堂]
【あまざけまんじゅう】

自家製甘酒が芳醇な香りを放つ
富山市民なじみの縁起饅頭
![甘酒饅頭[竹林堂]](../img/d054/temiyage142.jpg)
毎年6月1日に食べると一年間息災でいられるという朔日饅頭。日枝神社ゆかりの縁起物として富山では昔から伝わる風習だが、竹林堂の甘酒饅頭は、この朔日饅頭に用いられることで有名な銘菓。甘酒饅頭は通年販売だが、この日ばかりは早朝から店の前に長蛇の列ができるという。
直径7~8㎝はあろうかという大ぶりの平たい饅頭で、表面の竹林の焼き印と、淡い紅白の色合いがめでたい気分を誘う。包みをほどくと、ふわっと立ち上る甘酒の芳醇な香り。自然発酵の製法がもたらすもので、ほろ酔い心地になりそうだ。かすかに酸味のあるしっとりした生地に、あっさりした小豆餡がよく合う。安永年間(1772~81)に時の藩主・前田公に献上して喜ばれ、以来伝統製法を守り続けてきたが、きんつばも店のもう一つの代表銘菓として長い人気を誇っている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071741 |