【全国五つ星の手土産】関東 > 神奈川県
お菓子のういろう[ういろう]
【おかしのういろう】

創業600余年の本家本元
一子相伝による超老舗の味
![お菓子のういろう[ういろう]](../img/d054/temiyage128.jpg)
外郎家は中国で1000年、日本に帰化してから六百数十年続く名家。帰化後の二代目宗奇は朝廷に仕え、薬と菓子の製造を始めた。五代目定治は文亀4年(1504)北条早雲に招かれ、小田原に居を構える。小田原に移り住んでからでも500年を超えるという、まさに超老舗である。姓がそのまま菓子名(薬も外郎の名で伝わる)となったお菓子のういろうは、二代宗奇が朝廷で外交使節の接待に供するために創製したものだ。
一般に広く売り出されたのは明治になってからだが、室町時代から代々受け継がれた、一子相伝の珍菓である。米や小麦の粉に砂糖を加えた蒸し菓子で、独特のもっちりとした食感と、ほのかな甘みが特徴。現在では小豆や抹茶などを練り込んだものもあり、味わいが広がっている。ほかに、昔ながらの手作りのういろう羊羹、ういろう最中なども人気がある。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071727 |