【全国五つ星の手土産】関東 > 東京都
言問団子[言問団子]
【ことといだんご】

墨堤の花見に欠かせない
お江戸名物の3色だんご
![言問団子[言問団子]](../img/d054/temiyage104.jpg)
江戸末期、向島の一隅で植木職人をしていた初代は、花見や紅葉狩りなどに訪れる文人墨客との交流が深かった。求めに応じて彼らに休む場所を提供し、その折に供した手製のだんごが評判を呼んだことから、だんご専門の店を開いたという。「言問団子」の名は、平安時代初期に在原業平がこの地で詠んだ「名にしおはゞいざ言問はむ都鳥我が思ふ人はありやなしやと」の歌にちなむ。昭和の初めには童謡詩人の野口雨情が来店し、言問団子を食べながら「都鳥さへ夜長のころは水に歌書く夢も見る」と歌ったといい、その歌碑が墨田公園に立っている。
もののみごとに真ん丸で肌の美しい言問団子は、くちなしの色素で黄色く染めた求肥が白味噌餡をくるむ青梅、新粉餠を芯にした白餡、小豆のこし餡の3種でひと組。どの餡もしっとりと舌にやさしい。すべて手作業で一日に数回作るから、店でいつでもできたてを買える。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071703 |