【全国五つ星の手土産】関東 > 東京都
桜もち[長命寺桜もち]
【さくらもち】

甘い餡と塩味の桜葉、味の妙と
華やかさが江戸っ子をとりこに
![桜もち[長命寺桜もち]](../img/d054/temiyage106.jpg)
向島に享保2年(1717)から続く桜もちひと筋の店。初代・山本新六が、長命寺脇の墨堤の桜の落ち葉を醤油樽で塩漬けにして、餠に巻いて売り出したのが始まり。甘い餡に桜葉の塩味の取り合わせが受けて、たちまち江戸市中に大評判を取ったという。
長命寺一帯は関東大震災や第二次世界大戦で焼け野原となったが、店はそのたびに復活し、今も伝統の江戸の味を守っている。
伊豆・松崎産の桜もち専用の桜葉で、大きい葉なら2枚、通常は3枚で1個の餠をくるむ。3枚の葉を餠と一緒に食べてもよし、気になるようなら1~2枚はがすもよし。どのように食べても餡と餠、桜葉が渾然と混じり合った、桜もちならではの華やいだ味が楽しい。
みやげ用には箱入りと籠入りがある。桜もちは時間が経つほどかたくなるから、買ったらできるだけ間を置かずに賞味したい。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「全国五つ星の手土産」 JLogosID : 14071705 |