【東京-五つ星の蕎麦】都内の名店88軒 > 北区
無識庵 越後屋
【むしきあん えちごや】

店主の絵が楽しい

店内の壁には、ほのぼのとした絵がずらりと並んでいる。〝丼の蓋をとった時 香りがたまらないし 松茸の食感もいい〟など、一つひとつの絵はすべてコメント付き。これらは、すべて店主手書きのメニューで、とにかく楽しい。
そばは二八、十割、変わりの3種類。農家から直接仕入れる抜き実を石臼で挽いて手打ちにする。月ごとに替わる変わりそばは、年間15種類ほど打つという。
愉快なのはネーミングと具に工夫を凝らした王子シリーズ。王子のもぐらは、地下鉄南北線の開通を祝って生まれた辛味大根のおろしそば。星の王子さまは、オクラの切り口を星に見立てたとろろそば。王子のきつねは油揚げではなく、ゆばを使用。黒こんにゃくやごぼう、きのこなどを甘辛く煮て、そばの上にのせたのが王子のたぬきだ。
なお、店では奇数月の第2木曜に「柳家さん生の越後屋寄席」を開催中。開演は18時50分、そば付きで2500円。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071280 |