【東京五つ星の魚料理】和食処・魚介居酒屋 > 台東区
行徳
【ぎょうとく】
![](../dev/images/h-r-.png)
気配りも量もたっぷりの鮮魚料理
![](../img/d051/sakana60.jpg)
からりと引き戸を開けて店に入ると、左手にカウンターがすいと延びて、その前にカウンターとほとんど同じ長さのネタケース。この中が大迫力だ。活き〆の丸ごと1本のカツオやカレイ、石鯛など季節の魚がぎっしり、目をぴかぴか光らせている。アジ、サンマ、鯛の兜やさまざまな貝類もある。魚好きなら見ているだけでわくわくしてくるこの景色。前に立つのは主人の大草修さんだ。
主人は市場で自分で選んだ活魚を、その場で締めてもらう。煮焼きにも、刺身にできる活魚しか使わない。一方で刺身盛り合わせには、酢で洗った小肌やアワビ酒蒸し、湯引きした青柳など、しっかり手をかけたタネが加えてある。煮物・焼物にせよ鍋にせよ、同様に心配りが利いて、量もけちらない。「根っこが魚屋だからかね。冬場のあんこう鍋も乞うご期待」と、屈託のない主人の笑顔がいい。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071059 |