【東京五つ星の魚料理】すし > 北区
駒込 鮨金(閉店)
【こまごめ すしきん】
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極上のタネと主人の技を味わう
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左右に八百屋、魚屋など、暮らしに密着したさまざまな店が軒を連ねる、賑やかな染井銀座商店街。その人込みを逃れた路地の一隅に端然と間口を開く。神田の有名すし店で修業した当主・本間輝夫さんが昭和41年、すし屋にとって適地とはいいがたいこの地に開業した。しかし「店の格を高めるのに42年かかった」と主人が述懐するとおり、今やすし通の間では隠れもなき店の一軒として知られる。
一度でもイケナイものを出したらすし屋はおしまい。だから河岸に出かけたら、本間さんは「食べ終えた客の帰りがけの笑顔」を想像しつつ魚を仕入れるという。
何度食べてもそのつどうれしくなる、どっさりの具をのせた黄金丼の華やぎ。創意を感じさせながらどれも品がいい、おまかせのすし、料理。主人の「客は『鮨金』を食べに来る」との言葉は、素直に受け取っていいようだ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071076 |