【東京五つ星の魚料理】郷土料理・地魚料理 > 台東区
みぢゃげど
【みぢゃげど】
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名家の長女だからこその伝統料理
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女将の北澤美枝さんは、代々津軽藩の御用商を務めた石場家の長女として生まれ、幼時から津軽節句料理を教え込まれて育った。その女将がここ「みぢゃげど」で作るのが、包丁さばきも味付けも、津軽の伝統そのままの季節のコース料理だ。「みぢゃげど」はかつて弘前にあった沼の名だが、少女時代の女将には「食べ終えた食器を台所からみぢゃ=水屋(流し)に下げる、げど=街道、それがみぢゃげどだったのではないかしら……」という。
昭和53年の開業以来、丸々1本の活〆のマダラなど、食材はすべて津軽直送の、季節ごとの地場ものばかり。それを時を置かず調理するから、料理は季節のコースのみ、予約のみ。仕込みや調理に腕を振るう女将と、炭火の管理や焼物などを担当する夫・信敏さん。二人が作る津軽料理は「こりゃ本物だべ」と、内外の客を問わず愛されている。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071061 |