【東京五つ星の魚料理】日本料理 > 世田谷区
こばやし
【こばやし】
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素材と仲よしの悠揚迫らぬ料理
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赤坂の日本料理店から始めて十数軒、和食ひと筋に修業を重ねた主人・小林髙人さんは平成5年、この店を居抜きで買って開業した。寄せ木の床に木の椅子、木のテーブル、生成りの白壁と、オープン当時そのままの内装は、温かくアットホームなビストロのよう。一度腰を落ち着ければもう動きたくない、大きな鳥の塒のようでもあり、ついつい長居してしまう常連の気持ちもわかろうというもの。
肉以外の食材は、すべて築地から。主人はみずから市場に出かけて、値段との兼ね合いを計りつつ、一番いいものを仕入れてくる。主人が選ぶのは、料理人があれこれ料理をしないですむ、そんな素材だ。主人が作るのは、持ち味を十分に引き出された素材が、安心してゆったりまどろんでいる、そんな料理だ。こんな悠揚さに惹かれてか、激務の石原慎太郎都知事も時おり顔を見せるという。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071040 |