【東京五つ星の魚料理】フグ料理 > 中央区
ふぐ 福治
【ふぐ ふくじ】
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豪快にかぶりつきたい究極のフグ
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潮の流れが速い豊後水道に揚がる一本釣りの天然白トラフグ、それも車エビを常食するため身がピンクでしかも甘い「底フグ」の、さらに一番いいものだけを現地から直接取り寄せる。「日本中のフグを食べ歩いて、ようやくこのフグにたどり着いた」と、主人の矢菅健さんはいう。
飛騨高山で精進料理、大阪でフグ料理、東京で日本料理など、各地でさまざまな修業を積んだ主人が、抜群の素材を得て経験豊かな包丁を振るう多彩なフグ料理は、連夜、舌の肥えた客たちを唸らせている。その主人が「フグを食べるときは上品にしないこと。刺身は別として、ちりでも何でも豪快にかぶりつくのが一番」と力説する。
教わったとおり、手づかみで焼ふぐにエイヤッとかぶりつけば、骨周りの身はみっしりと歯切れよく、ほのかな甘さをまとわせつつ、豊かなこくは口にあふれんばかり。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の魚料理」 JLogosID : 14071014 |