【東京五つ星の肉料理】豚肉料理 > 八王子市
ろくざん亭
【ろくざんてい】

緑に包まれて山川の幸を堪能

緑の高尾山山麓にあることから、店の名をろくざん亭。白漆喰に太い柱が浮き出た壁、三州瓦を葺いた傾斜のきつい屋根など建物の外観は、どこか白川郷の合掌造り民家を彷彿させる。
古民家5軒分ほどの材を用いたといい、ひと抱えもありそうな梁が縦横に走る天井は高く、床板はつやつやと黒光りして、とても平成2年の建築とは思えない。ステンドグラスの窓や玄関ホールのシャンデリアが、古色をいっそう深めている。
主人の加藤雅己さんが「安心・安全がすべての料理のコンセプトです」と語るとおり、化学調味料はいっさい使わず、料理水は高尾山の伏流水を汲む井戸水。看板の健麗水豚は清冽な健麗水を飲んで自然農法で育ち、抗生物質や成長ホルモンをすべてカットした健康豚だ。炭火焼でもしゃぶしゃぶでも楽しめ、
ロースはあっさり、バラは甘い。せっかく山の麓にいるのだからと食材は山と川の幸に限り、海産物は使わない。この信念からか、店主の作る料理にはいつも季節感があふれるようだ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070894 |