【東京五つ星の肉料理】牛肉料理 > 新宿区
ホーン(閉店)
【ホーン】

シェフが一人で働くステーキ店

新宿三越裏の小さなビルの地下1階にある店は、スペースのほとんどを細長いカウンターと鉄板に占拠されている。客は階段を背に座り、カウンター向かいの狭く細長い厨房では、ホールの仕事も兼ねたシェフの大舘豊さんがたった一人、ステーキを、野菜を焼く。焼きながらサービスもするわけだから、客が立て込んだときの孤軍奮闘、獅子奮迅ぶりはかなりのもの。
「料金に見合って、しかも客に喜んでもらえること」を心がけて仕入れる肉を、夜に人気の7000円コースで楽しむ。
まずはもも肉の牛さしみをにんにく醤油で。8~9種類の季節の野菜をくるくる手際よく焼く焼き野菜とつづき、食欲が増したところでステーキが登場する。じゅじゅっと焼いてさくっと切ったステーキの香ばしさ、口の中でとろける熱さ。焼きおむすび味のガーリックライスは目の前で炒めてくれる。
ステーキ用の2種類のたれも、コース中の糠漬もアイスクリームもすべて自家製。舞台裏でも獅子奮迅の大舘さんだ。
![]() | 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070884 |