【旬のうまい魚を知る本】 >
▼害魚変じて北の海の代表格に

ホッケの語源はアイヌ語の「ポッケ」といわれる。漢字で書くとN。稚魚がコバルト色で美しいことから、この字を当てたらしい。この開き干しは、今や居酒屋で人気メニューの一つだが、かつては害魚として扱われていた。ニシン漁が盛んだった時代、根拠はわからないが、ホッケはニシンの卵を食うといわれ、漁師から天敵のように嫌われていたのだ。ところがニシンがバッタリ獲れなくなると、害魚のホッケが表舞台に立って水揚げに貢献するのだから、世の中どう変わるかわからない。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070639 |