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旬のうまい魚を知る本 >

▼美貌と美味が仇でこの高値

水深200~700メートルの深海に生息し、底曳網漁、刺網漁、延縄漁などで漁獲される。岩礁地帯に定住し、大きな回遊をしない魚の例にもれず、このところ漁獲量は著しく減少している。小型化も目立つ。それらにともなって高値を呼んでいる。
煮付け、一夜干し、鍋、塩焼きなど、キチジはどのように料理しても極上に仕上がる。舌にのせると、むっちりとした感触のあとに、身がほろっとくずれて艶麗な味があふれる。この美味が人気を呼び、そのため資源減少を招いているともいえる。「大正から昭和にかけてはな、獲れすぎたために肥料用の魚粕にしていたそうだ」と老漁師のウソのようなつぶやきも耳にしたことがある。そんな時代に生まれて、腹が痛くなるほどキチジを食べてみたかった。
炉端焼きの店で飲んでいると、「キンキの一夜干しあります」という張り紙が酔眼に映ることがある。でも、値段をたずねてほとんどの場合、吐息をついて諦めることになる。




東京書籍 (著:東京書籍)
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070569


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 東京書籍「旬のうまい魚を知る本」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京書籍
価格:1,836
収録数:650匹
サイズ:18.6x13x2cm(四六判)
発売日:2002年8月
ISBN:978-4487797776

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