【旬のうまい魚を知る本】 >
▼箱眼鏡で海底をのぞいてとるから「め突き漁」
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サザエの多くはサザエ網や潜水、眼鏡漁で漁獲される。夜行性のサザエは、日中は岩礁の割れ目や穴にひそみ、日が暮れるとともにエサを探しに動き出す。眼鏡漁ではその隠れているサザエを見つけるのだから、至難のワザである。房総半島突端の白浜町白浜(千葉県)の星野実さんは、小船から箱眼鏡で海底をのぞき、又金という道具でサザエをとる眼鏡漁の漁師である。星野さんはこの漁法を「め突き漁」という。目で見て突くから目突きと思っていたら、同じ房総半島では見突き漁と呼ぶ土地が多い。あるいは「み」(見)が「め」に転じたのかもしれない。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070263 |