【旬のうまい魚を知る本】 >
▼「清水サバ」はゴマサバである

ゴマサバはマサバよりも脂肪分が少ない。このため脂焼けしにくく、多くがさば節として加工される。食用としては一般的にマサバより味が落ちるとされ、市場価値も低い。ところが世の中広いもので、美味なゴマサバもある。土佐清水市(高知県)で漁獲される、知る人ぞ知るブランド魚の「清水サバ」がそれ。主に足摺岬沖の岩礁域に生息する瀬付きのゴマサバである。魚体が大きく1尾平均700~800グラムあり、1キロ以上の大型も珍しくない。ほとんどが活魚や生き締めの鮮魚として、高知県内外の料理店へと運ばれる高級魚なのである。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070255 |