【旬のうまい魚を知る本】 >
▼黒ゴマを散らしたような腹部を持つ

ゴマサバはマサバ(ホンサバ)によく似ているが、いくつかの相違点がある。土地によってはゴマサバをマルサバと呼び、マサバをヒラサバという通り、ゴマサバはマサバにくらべると紡錘形をしている。ゴマサバは背の模様が比較的単純だが、マサバは背の紋様が波を打ったように複雑に入り組んでいる。ゴマサバは横腹に小豆大の斑点が一列に並び、マサバにはこれがない。ゴマサバは銀白色の腹部一面に黒ゴマを散らしたような黒点があり、マサバの腹部は模様のない銀白色。
ゴマサバはマサバにくらべて暖水域に生息する。日本近海では本州以南に分布し、九州西岸から東シナ海で多く漁獲される。ゴマサバの名前の由来は、いうまでもなく腹部一面の黒ゴマにある。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070254 |