MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

旬のうまい魚を知る本 >

▼壺の替わりに貝殻や空き缶を使うこともある

イイダコの多くは蛸壺漁で漁獲される。壺は小柄なイイダコ合わせて小さく、高さ12センチ、口の直径8センチほど。素焼き製が多く、壺の代わりにアカニシなどの貝殻や空き缶を使うこともある。小さいうえに貝のように身を守る殻もなければ、魚のようにウロコもない。無防備なむき出しの体だから、身を隠せるものならば、貝殻だろうが空き缶だろうが、すばやく住みついてしまうというわけだ。
瀬戸内海に面した日生町(ひなせちょう)(岡山県)でイイダコ漁に同行したことがある。「朝方はイイダコも食事の時間と見えて、エサを探しに壺から這い出していることが多い。それで壺の中でゆっくりしている午後に出漁して壺を上げることにしておる」といいながら、漁師はもやい綱を解いた。海面に浮かぶ目印の竹竿に船を近づけ、海中からロープ引き上げると、素焼きのかわいい壺と貝殻が次々にあらわれた。漁師によると、イイダコは必ず自分の体のサイズに合った壺や貝殻を選ぶという。大きすぎたり、小さすぎたりするのは気に入らないらしい




東京書籍 (著:東京書籍)
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14070241


【辞典内Top3】 ▼トキシラズ、メジカ、ケイジの正体  ▼サメ皮でおいしくワサビをおろす  ▼極楽なり、浜でかきこむシビ茶漬け  
【関連コンテンツ】

関連辞書

すし手帳 築地辞典 東京五つ星の魚料理 

関連書籍

 東京書籍「旬のうまい魚を知る本」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京書籍
価格:1,836
収録数:650匹
サイズ:18.6x13x2cm(四六判)
発売日:2002年8月
ISBN:978-4487797776

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト