【旬のうまい魚を知る本】 >
▼イワガキは7月と8月が食べどき

一口にカキといっても、国内で食用にされている種類だけでも、マガキ、イワガキ、ナガガキ、スミノエガキ、イタボガキ、オハグロガキ、ケガキなどがある。われわれがよく食べているカキは養殖のマガキ。英国に「Rの付かない月はカキを食べるな」ということわざがある。May、June、July、Augustはカキの産卵期で菌が繁殖しやすく、また味が落ちるからだ。日本でも「花見過ぎたらカキ食うな」という警句がある。ところがイワガキは、7月と8月にもっとも栄養分をたくわえ、この時期が食べどきなのである。それで夏ガキとも呼ばれる。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070088 |