【旬のうまい魚を知る本】 >
▼メバルは卵生と胎生の中間の卵胎生

メバルは珍しい卵胎生である。魚にしては(失礼!)、まともに交尾する。秋から冬にかけて、オスの求愛にメスが応じると、オスは肛門のうしろの交尾器を使って交尾する。精子がメスの卵巣内にはいり、卵が完熟した時点で受精する。仔魚は卵巣内でふ化してからも、しばらくは母親の体内で卵黄を食べて育つ。全長5ミリの稚魚まで成長したところで、やっと母親の体内から飛び出す。これが卵生と胎生の中間の卵胎生だ。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070060 |