ルイス・キャロル
【るいすきゃろる】
ルイス・キャロル=ロリコン説
イギリスの童話作家ルイス・キャロルの本業は数学講師・英国国教会の聖職者で、本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンだ。一九歳のとき、オックスフォード大学クライスト・チャーチ学寮に入り、卒業後は数学教師として生涯のほとんどを同学寮で過ごす。本業のかたわら、文芸作品を書いて寄稿した。クライスト・チャーチ学寮長の三人の娘たちと親しくなり、一八六二年、当時一〇歳の次女アリス・リデルとテムズ川でボート遊びをしたとき、彼女を主人公にした物語を即興で語ってやった。その後さらに話をふくらませ、一八六五年、『不思議の国のアリス』として出版した。さて、『不思議の国のアリス』のような童話の作者なら、さぞ純真な童心の持ち主だろう思うところだが、一時、ルイス・キャロルは、ロリコン男だったといわれていた。三一歳のとき、彼の名簿には一〇七人の少女の名が並んでいたといわれている。これらの少女たちを集めて、彼はよく写真を撮影した。彼は写真好きで、有名人の写真をたくさん撮影したが、それとともに膨大な数の少女たちの写真も撮っていたのだ。そのために彼は、劇団から様々な舞台衣裳を借りてきてそろえた。少女たちの写真には、自分の洋服を着たままのもあれば、舞台衣裳を着たものもある。そればかりか、服を着ていない、つまりは裸の写真も多数残されている。また、キャロルは少女たちの肖像画も多数描いた。現存しているのは着衣の絵のみだが、彼自身の日記から推して、明らかにヌード画も描いたと思われる。写真でのことを思えば、当然推測されることだ。手紙などに彼が書き残した文章にも、「子どもは好きだ。男の子を除いて」「裸の子どもたちは本当に純粋で愛らしい」などの文面が見えるという。しかし、近年、の根拠が誤りであることなどが指摘され、これを否定する研究者も多い。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820955 |