【雑学大全2】 >
ルーシー
【るーしー】

その名は、発掘隊が聴いていたビートルズの曲名
「ルーシー」は、愛知万博に複製が出展されたので見た方もいるかもしれないが、エチオピアで発見された三二〇万年前のアファール猿人のメスだ。身長約一~一・二メートル、体重約二〇~二五キロの女性で、初期人類の完全な化石としては最古のものとされるため、「人類の母」ともいわれている。もちろん化石に名前を特定できる手がかりがあったわけではなく、後世の人々によってつけられた名前だが、それにはこんなエピソードがある。この一帯を発掘していたアメリカとフランスの合同調査隊が音楽をかけながら発掘作業をおこなっていたのだが、たまたまビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」を聞いていたときにこの猿人の骨を見つけた。そこで、「ルーシー」と名づけたという。ちなみに、「ルーシー」とは、この猿人一体のことだけをさすのではなく、アファール猿人すべての通称としても使われている。最近、エチオピアでアファール猿人の子どもの化石が発見され、「ルーシーの赤ちゃん」といわれている。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820957 |