MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2社会 > 社会

火元責任者
【ひもとせきんんしゃ】

消防法で定められているのは、実は「防火管理者」

大きなオフィスビルの場合、フロアに「火元責任者・○○○○」とプレートが設置されていることがある。消防署員の名前ではなく、従業員のなかから責任者が指名されているのだが、いったい何の責任者なのだろう。この火元責任者とはあくまで通称で、とくに火事が起きたときの義務や仕事を決められているわけではない。後述する防火管理者と、一般の従業員とのパイプ役のような役割をするだけで、実際の火事のときなどに責任を追及されたりすることはめったにないという。国が定めた消防法では、収容人員が五〇人以上のオフィスビルの場合、そのフロアに「防火管理者」という資格認定者を一名以上置くことになっている。この防火管理者とは、消防機関のおこなう講習を一二時間受けないと取得することができない資格。大きなオフィスビルなどの場合は、そのビルの管理会社の社員が防火管理者になっていることが多いという。だから、実際にはフロアにその人物がいるわけではないため、その代わりに「火元責任者」がそのフロアの代表者として、訓練に当たったり防火管理者を補助する役割をするのだ。一方、防火管理者には、具体的に防火訓練を実施したり、消化器スプリンクラーの点検整備、防火訓練の実施が義務として課されている。万が一、火事になったとき、管理がずさんで落ち度があった場合、起訴される可能性もあるのは火元責任者ではなく、防火管理者のほうなのだ。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  後宮  手のひらを太陽に  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト