MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2ヒトの不思議 > 人体

ヒトゲノム計画
【ひとげのむけいかく】

ヒトゲノム解読のために、誰の遺伝子を使った?

二〇〇三(平成一五)年四月、理化学研究所から当時の小泉純一郎総理大臣にCD?ROM二四枚が贈られた。そのなかに収められていたのは、ヒトゲノムのすべての解読結果であるゲノムをわかりやすく説明すると「細胞内の遺伝情報の総体」ということになる。人間の場合はこれをヒトゲノムと呼び、そこには三万を超える遺伝子が存在することがわかっている。ヒトゲノムの解読作業は「ヒトゲノム計画として、一九九一(平成三)年から日本、アメリカ、イギリスフランス、ドイツ、中国の六カ国二四機関共同で進められてきた。ヒトゲノムはDNAの塩基配列で約三一億塩基対あるが、そのうち遺伝子などの情報を含む約二九億個の塩基対が解読作業の対象となった。これにより、約二九億個の塩基対は九九・九九パーセント以上の精度で解読され、確定されたタンパク質をコードする遺伝子が約二・二万個探し出された。そのなかにはマウスやラットにはない遺伝子が含まれているという。また、ほかの動物にはあるのに、人間ではその機能が失われているという遺伝子も見つかったという。一つの遺伝子が持つ塩基対数は平均で二〇〇〇個とされる。つまり、遺伝子として把握された塩基対は約六万四〇〇〇個、全塩基対のわずか二パーセント強という数字だ。残り九八パーセントの塩基対については、どういう働きがあるのかまだわかっていない。「ヒトゲノム計画」は一応は終結したとはいえ、まだまだゲノムには未知の部分が多いことも事実で、ゲノム解読はこれから本格化していくに違いない。ところで、世界中の研究者が必死で解読した遺伝子情報はいったい誰のものなのか? 「ある男性のゲノム」としか発表されていないため詳細はわからないが、自分の遺伝子を丸裸にされる気分というのはどういうものなのだろう




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820743

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  上総・下総  ちゃん  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト