MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2趣味 > スポーツ

プラカード
【ぷらかーど】

甲子園のプラカードは、西宮高校の女子生徒しか持てない!?

現在では毎年春と夏におこなわれる全国高等学校野球選手権大会の前身である、全国中等学校優勝野球大会が初めて開催されたのは、一九一五(大正四)年である。記念すべきこの第一回大会に出場した代表校一〇校はすべていまも現存しているというから驚きだが、その後一九二四(大正一三)年に甲子園球場ができると、会場は甲子園に移り、戦争をはさんで現在に至っている。さて、開会式の入場シーンでおなじみのプラカード行進。夏の大会で先導しているのは毎回決まって西宮市立西宮高校の女子生徒であるプラカードによる先導がはじまったのは、一九四九(昭和二四)年の第三一回大会。学制改革で新制「高校」ができたが、まだなじみの薄い学校名をより印象づけるためにプラカードに学校の名前を書いて行進の先頭に立つことになった。そのしくみづくりに関わったのが西宮高校の先生だったことから、現在までこの役は西宮高校の女子生徒が「独占」しているというわけだ。最初の年は、夏休みの直前に三年生の女生徒が集められ、補欠を入れて三〇人程度が選ばれた。身長は一六〇センチ前後でそろえられ、歩き方の審査などもあったという。大会までは箒を持って行進の練習をしたそうだ。初代のプラカード嬢を務めた生徒は、「自分たちが失敗すると、今年限りでこの試みは終わるかもしれない」と持ち慣れないプラカードを手に緊張して行進したとのことだ。それ以降、毎年三年生がプラカード嬢を務めてきたが、担当した学校が勝ち進むと、受験勉強に身が入らないということで、現在では二年生が務めることになっている。ちなみに、閉会式で優勝校と準優勝校を先導するのも西宮高校の女子生徒である。開会式と閉会式の司会進行は、兵庫県の男女高校生が共同でおこなっている。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820776

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  手のひらを太陽に  八丁堀の旦那  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト