MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2生物の不思議 > 鳥類

ハゲワシ
【はげわし】

ハゲワシが禿げているのには理由があった!

アフリカのサバンナで、ライオンチーターが食べ残した草食動物たちの死骸に、ハゲワシの群れがいっせいに飛びつく。荒涼としたサバンナではよくある風景だが、ハゲワシのその姿は、まさに年老いた人の頭のように頭頂部だけに毛(羽)がない。死肉をあさるということだけでも怖いのに、その外見で骨と骨の間のわずかな肉をつつく姿は、実におどろおどろしい。だが、ハゲワシも好きで禿げているわけではない。ちゃんとした理由があるのだ。もちろん男性ホルモンが多いわけでも、脱毛してしまったわけでもない。禿げた頭は自分の身を護るための知恵なのである。灼熱のサバンナハゲワシが死肉にありつくのは、ライオンの食べ残しを、ほかの小動物があさった後であり、死体はかなり腐敗が進んだ状態となっている。臭いも相当なものだろうが、それよりも腐った肉汁が病原菌などを含んでいればかなり危険な状態であるそこでハゲワシは、少しでもハゲワシ自身の肉体にその病原菌たっぷりの肉汁などが付着するのを防ぐために、進化して毛が生えなくなったのだと考えられている。ハゲワシが死肉をあさるとき、どうしても頭を骨の周りに突っ込んで、残った肉をついばむことになる。そのため、通常の鳥のように頭部や顔面が毛に覆われていては、毛にたっぷりと病原菌がついてしまう。そのため、ハゲワシの頭は、小さな肉をついばみやすいようにコンパクトに、病原菌がつかないように禿げているというわけだ。さらに、のど元に大きなこぶのようなものがついているのだが、こちらも腐った肉が体につくのを防ぐためのこぶで、ハゲワシが頭を下げると、そのこぶも下がってのどや胸のあたりの毛に腐った肉片がつくのを防いでくれるしくみになっている。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820698

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 手のひらを太陽に  アメダス  火元責任者  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト