パスタ
【ぱすた】
穴あきタイプのマカロニが生まれたのは、砂漠の民の知恵のおかげ
パスタというと、スパゲティを思い浮かべてしまうが、スパゲティは、数あるパスタの一つでしかない。パスタという言葉はイタリアでは「練り物」という意味なので、蝶の形をしたパスタ、穴あきのマカロニ、ペンネなど、それら全部がパスタというわけだ。マカロニといえば穴が開いているものだが、どうして穴が開いているのだろう。わざわざ穴を開けているからには、何か理由があるはずだ。その理由のもとは、なんとアラビア。そもそもパスタらしきもののルーツは、砂漠を旅していたアラビアの商人たちにある。旅に携行する小麦粉に虫がついたりしては困るので、まず水で小麦粉を練り、それを乾燥させる方法を思いついた。そうすると、かびることもなければ、虫にも強く、常温で保存ができるので、まことに都合がいいのだ。そこで、乾燥させる方法にも工夫がこらされた。それが穴の開いたパスタである。棒状より筒状のほうが風の通りがよくなって乾燥させやすいというわけだ。マカロニといえば日本では長さが五?六センチくらいのものがほとんどだが、本場イタリアでは、七?八センチのものと、二五センチもある長い穴あきのマカロニがある。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820700 |