電話番号
【でんわばんごう】
はじめの「〇」に意味はあるの?
紙コップなどを糸でつないで遊ぶ糸電話なら一対一だから複雑ではないが、多数の電話機を結ぼうとすると、無数の電話線をクモの巣のように張りめぐらさなければならなくなる。そこで考案されたのが交換機だった。電話草創期の交換機はもちろん手動で、交換台を呼び出し、それを受けたオペレーターが回線をつなぐという作業がおこなわれていた。いまでは完全自動化となり、さらに高度な技術で世界中の電話に自動的につながるシステムになっている。一般家庭の固定電話は、地区の電話局(これを端末局という)の交換機とつながっている。そして、その端末局は、集中局、中心局、総轄局という順に回線で結ばれている。固定電話から電話をかけると、交換機は瞬時に番号を把握して、その電話の回線につないでいるのである。市外電話番号が「〇」からはじまるのは、端末局に市外へつなぐ電話だと知らせるためで、端末局から集中局へ自動的につながり、相手の端末局へと回線がつながる。もし回線がふさがっている場合、中心局、総轄局と上級局を経由して、とにかく空き回線を探してつないでくれているのである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820594 |