MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全2趣味 > 音楽

手のひらを太陽に
【てのひらをたいように】

作詞のとき、作詞家はひどく落ち込んでいた

「ぼくらはみんな生きている 生きているから歌うんだ」という歌詞ではじまる「手のひらを太陽に」。生きている喜びを高らかに歌い上げ、元気が出る歌として皆に愛されている。この、いかにも力強い、生命賛歌の作詞者は、元気いっぱいの気分で、その湧き上がる生命力を表現したのだろう思いきや、この曲を作詞したときは、ひどく憂鬱な気分だったそうだ。仕事に生きがいを感じられず、やる気もあまりなく、暗い部屋に一人落ち込んでいたのだという。そのときふと、手にしていた懐中電灯を手のひらにあててみたところ、血管が透けて見えた。そこから、「てのひらを太陽に透かしてみれば」という歌詞が生まれそうだ。とても明るくポジティブに歌われている歌詞が、実際は暗い部屋で懐中電灯をあててみたところから生まれたというのだからおもしろい。作詞者自身も、つくったときには「それほどいい歌だとは思わなかった」と後でコメントしているぐらいだ。ちなみに作詞者とは、あの有名な漫画家のやなせたかしである。『アンパンマン』の作者だ。作曲は、いずみたく氏である。この曲が最初にお目見えしたのは一九六一(昭和三六)年のこと。宮城まりこさんが、NET(現・テレビ朝日)のニュースショー番組の今月の歌として歌った。その後、一九六四(昭和三九)年に、NHKの番組「みんなの歌」でも紹介されたが、すぐにはヒットしなかったようだところが一九六五(昭和四〇)年、ボニージャックスが「紅白歌合戦」で歌ったことで、大ヒット曲となっていった。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全2」
JLogosID : 14820581

この辞典の個別アプリ

雑学大全2
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾アプリ。

【辞典内Top3】 火元責任者  手のひらを太陽に  八丁堀の旦那  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全2」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:25.6x18.4x3.6cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487801305

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト