サンタクロース②
【さんたくろーす】
サンタクロースには、国際認定試験がある
サンタクロースといえば、日本ではもっぱらお父さんの役割だろう。子どものために一生懸命扮装しているお父さんの姿を見ると心が温まるものだ。しかし、そのお父さんサンタクロースは偽物(!?)である。サンタクロースには国際認定試験があって、「本物のサンタクロース」と呼ばれる人たちが存在するのだ。国際認定試験は、グリーンランドに本部のある国際サンタクロース協会が実施している。英語かデンマーク語でのスピーチの審査と、サンタの公用語といわれる「ほーほーほーほー」という発声の審査、また煙突から人の家に入る実技試験などがあるらしい。現在では世界中で約一八〇人ほどの公認サンタクロースが活躍をしているようであるが、そのなかに、アジアでただ一人、日本人の「本物のサンタクロース」がいるという。ラテン音楽の第一人者であるパラダイス山元さんである。また、世界中でサンタ稼業をしている人々が集まっておこなわれる世界サンタ会議もあり、一九六三年から開催されて二〇〇七年で四五回目を迎える。二〇〇五年の議題では、サンタが活躍できる日程があまりにも短期間で重労働を強いられているので、クリスマスを南半球と北半球で一二月と七月に分けようという提言が出され話し合いがおこなわれたようだ。そこでいったんは北半球で一二月二四?二五日、南半球では七月二四?二五日と二回に分けることが決議されそうになったが、主催者であるデンマークのサンタクロースにより、子どもたちに混乱を招く恐れがあるとして斥けられ、一二月二四?二五日の伝統は尊重しなければならないと決議されたという。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820365 |