血液型
【けつえきがた】
病気になりやすい型がある!?なぜ血液型は四つに分かれているのか?
血液型によってなりやすい病気があるって本当だろうか。ハワイの総合ビタミン剤の会社によると、A型「痔、糖尿、腸の病気」、B型「心臓発作、ヘルペス、ウイルス感染」、O型「アレルギー、胃潰瘍、脳卒中」、AB型「咽喉痛、痔」になりやすいという。そのほかにも、がん、とくに消化器系のがんはA型の人に多く、胃潰瘍や十二指腸潰瘍はO型の人に多い傾向で、ある型のインフルエンザに関しては、A型の人よりもO型の人のほうが四〇パーセントもかかりやすいという研究も発表されている。そもそもABO式の血液型の分類は、赤血球の表面についている二〇〇種類もの物質のなかから、比較的特徴的なA抗原とB抗原を持っているかいないかで分類する方式である。A抗原があればA型、B抗原があればB型、両方ともあればAB型、そして両方ともないのがO型である。血液は、体のなかの免疫システムにおいて重要な役割を果たしており、血液がそのまま病気に対する抵抗力を示すともいえる。そのため、万が一恐ろしい伝染病にあっても、人類という種が地球上からいなくならないように、免疫力の違う血液型が存在することで防御しているのではないかといわれている。こうしてみると、むしろ、血液型によってなりやすい病気があるのはもちろん、血液型別の薬などができてもよさそうだと考えてしまうが、この分野はまだまだ解明できないことが多く、謎に包まれている。占い的なアプローチではなく、科学的な取り組みで、いつか自分のなりやすい病気を知って、予防できる新しい医療が発達することを願いたい。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820276 |